細密画教場 - 講師インタビュー 1/4|美学校

細密画教場  田嶋 徹

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細密画教場 / 講師:田嶋徹

インタビュアー:皆藤将

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━━━ 授業についてお伺いしていきたいと思います。一年を通し、具体的にどのように細密画を学んでいくのでしょうか?

元々私も20数年前ここの生徒だったんですが、授業の内容は、ここで習った経験プラスその後自分で描くようになった絵の技術がベースになっています。

具体的にどういうことをやるかというと、最初鉛筆を使うんですね。夏休みまでの一学期間は紙に鉛筆を使ってモノクロの表現をします。モチーフは長い時間をかけて描くものなんで、目の前に置いておいても変化しないようなもの、貝殻とか昆虫の標本とかになります。そういうものを最初は鉛筆で克明に描いていきます。そして二学期、三学期になると、透明水彩絵の具を使うカラーの表現になっていきます。

最初はまず、肉眼で見たものを手で表したらどうなるかというのからやります。そして今度は補助をする道具を使ったりして、それをより詳しく、フリーハンドで描いたものが正しいかどうか検証するようにして、測っていくという作業をやります。それが最初です。

本画では描いたり消したり直したりという作業は最小限にしたいので、別の紙に下書きを克明に描いてから始めます。もう十分だというぐらい。まあ、段々描いていくうちに合わさってくる感覚です。なので、最初のうちはうまく見えなかったものが、段々整って形を帯びてくるという感覚あって、もう納得したというところまでその作業をやって、それで初めてそれを本紙に写してから始めます。

その下書きの作業というのがすごく重要で、できてないと後々響いてくるので、まずしっかりやる。それから先は本当に細かい作業を続けていくんですけど、その作業も決まりきったものという感じではないんですね。もう最初に下書きの線があるからその内側を描いていくと出来上がり、というわけには中々いかなくて、やっぱりその作業の最中でも検証しながら描いていくという行為があるんですね。つまり最初は見えてなかったものが、描くことで段々見えてくるということがあって、それを一番大事にしているんですけど、描くことでより鮮明に見えるようになるし、より見えるようになることで、描く方も手の方もそれにつられてという、その相互作用で上がっていく感じです。

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